中の人などいない
https://stop-netgame.hatenablog.com/entry/2018/06/09/042351
※初めての方は上の記事から順にお読みください。
ネトゲ内に存在するキャラクターは皆それぞれ人間が操作しているキャラクターなので所謂「中の人」がいます。
普段プレイしている最中に「中の人」を意識することはあまりありませんが、頻繁に遊ぶ間柄になってくると「どんな人が操作しているんだろう」とか「リアル(現実世界)ではどういうキャラなんだろう」といった興味がわいてくることもあるわけです。
「中の人」を巡るトラブルは私の長いネトゲ生活の中で幾度となくありました。ここでとある男性(リアル性別)の例を挙げてみましょう。
彼は特に理由も無く男性キャラでゲームをスタートさせ、普通に遊んでいましたが、ある日を境に女性キャラに乗り換えました。理由は単にキャラ性能によるものでしたが、女性キャラに変えた途端、周りからチヤホヤされ始めます。
彼の普段の喋り方(チャット)は誰に対しても丁寧な言葉遣いで、一人称が「私」だったため、見た目が女性なら「中の人」も女性と勘違いされてもおかしくなかったのです。
彼は「見た目だけの変化でここまで違うのか」と戸惑いますが、そのチヤホヤされる状況が心地よかったらしく、そのまま女性のフリをしてゲームを続けることになりました。
それ以降、仲間内で集まると話題の中心はいつも彼(彼女?)になり、周りには常に「従者」とも呼べるメンバーを引き連れるように。まさに「姫」状態。
このように「中の人」が男性にも関わらず、女性キャラを使い、女性として振る舞うことを「ネカマ」と言ったりすることもありますが、ネカマプレイをして高価なアイテムを貢がせている人は実際に存在します。
今回例に挙げた彼の場合はアイテムを貢がせるような大それた目的は無く、ただ純粋にチヤホヤされる環境を楽しんでいただけでしたが、ネカマという立場を利用し「姫」としての確固たる地位を築きあげました。これもまた一つの居場所といえるでしょう。
○○を倒したいとか○○が欲しいとか、ゲームのことは二の次で、ただその居場所(姫としての地位)を守るためだけにネットの世界に依存してしまうという、ネトゲ特有の恐ろしさが垣間見れる事例と言えます。
ちなみに最終的には何人かに結婚を迫られたり、ストーカーまがいの被害を受け、全てが嫌になった結果、ある日突然ゲームからいなくなってしまいました。
現実世界では男性に全く興味が無いノーマルな人でもネカマをやっているうちに(ネトゲ内で)男性キャラに恋愛感情を持ってしまったり、その人と仲の良い女性キャラに嫉妬を抱くという話は今回の彼に限らずよく聞くので、なかなかに業が深い。
最近のネトゲ界隈では見た目だけでキャラを選ぶことも多く、自分で操作するなら可愛い女の子がいいとか、そういう単純な理由で選択することも多いので、キャラだけで「中の人」の性別まで気にする人はあまり見られなくなったと思います。(むしろ、女性キャラはみんな中身おっさんだと思ってるくらい)
ただ、昔のネトゲでは自分の性別を反映する人も多く、男性キャラも多く見られました。なので、女性キャラを見ると前述したような期待を持つ人も少なからずいたのです。
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