奇跡の出会い

https://stop-netgame.hatenablog.com/entry/2018/06/09/042351

※初めての方は上の記事から順にお読みください。

　私はぐるぐる温泉→PSO→FF11の順でネトゲを渡り歩いてきました。（過去記事参照）PSOをやっていた時に（PSO内で）知り合った一人の友人がいまして、仮にAさんと呼ぶことにします。Aさんとは現在も連絡を取り合うほどの仲で、もう15年以上の付き合いになります。

　しかし、未だに現実世界で実際に出会った事は無く、顔も知らないし、声すら聞いたことがありません。文字（チャット）だけの付き合いです。会う会わないはともかく、電話すらしないのは何か特別な理由でもあるのかというと…特にありません。
　当時は外に出たくなかったし、ネットの中で交流出来ればそれで満足だったので、リアルの事情には全く興味がありませんでした。向こうからもそういう話になることは無かったので、こういう関係もありなんだと、どこか納得していました。
　二人の関係が長続きしているのは、あくまでネット上だけの付き合いと割り切って、それ以上は暗黙の了解で踏み込まない、その絶妙な距離感のおかげなのかもしれません。

　Aさんとは偶然にも歳が同じで境遇も似ており、出会ってから間もなくお互いニートになりました。Aさんは私ほどネトゲに没頭していた訳ではないのですが、様々な事情があり長年引きこもっている状態です。
　私が引きこもっていた15年間で裏表なく何でも話せた相手は唯一彼一人で、引きこもり生活の中で彼には精神的に何度も助けられました。
　ゲーム内でたまたま出会った二人ですが、ネット上だけの付き合いにも関わらずこれだけ長い間関係が途切れない点や、歳や境遇の件まで含めると、この出会いは奇跡だと感じます。

　Aさん以外にも、これまでネトゲ上では数多くの出会いがあり、たくさんの友人が出来ました。彼らのいる世界はリアルでの孤独を忘れられる唯一の場所。当時はただひたすらにゲームに没頭していましたが、今思えば彼らとの繋がりで現実世界での寂しさを紛らわせようとしていた結果なのかもしれません。
　ゲームがいくら面白くても一人だとそのうち飽きがきますが、気の合う友人と遊べばどれだけつまらない内容だろうがワイワイ言いつつ、それなりに楽しめるもんです。

　今日はログインする気が無いと思っていても、友人から「○○さん助けて！○○さんがいないとやっぱり駄目だよ！みんな待ってる！」といった連絡がきたらどうしますか？

　ネトゲ依存はゲーム自体の面白さよりも、周りの環境、他者による要因が大きいと思います。「何をして遊ぶか」より「誰と遊ぶか」が全てです。

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