ネトゲ廃人の末路

ネットゲームにハマり15年以上引きこもった体験談

ネトゲにより声の出し方を忘れた話

https://stop-netgame.hatenablog.com/entry/2018/06/09/042351

※初めての方は上の記事から順にお読みください。

 引きこもっていた頃は自室でネトゲに没頭するだけの生活なので(現実世界では)会話をする機会がほぼ無く、あっても夕食時に家族と一言二言交わす程度でした。

 そんなある日、とある事情で家族と揉めて会話をする唯一の機会を失いました。2ヶ月ほどで和解することは出来たのですが、その間ずっと「誰とも会話をしない=声を出さない」状態が続いたことになります。

 ほとぼりも冷めて、久しぶりにいざ話そうかと思った時、ある違和感に気づきました。声が出ない。これまでどうやって声を出していたかがイメージ出来ないのです。
 数分後、戸惑いながらなんとか発声するも、しばらくはボソボソとした声しか出せず、喉も使わないと衰えるということを、その時知りました。

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http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im6839323 

 それから声とはまた少し違うのですが、もう一つネトゲ人生で気づいたことがありまして、長い間他人と喋る機会が無いと何を話せばいいのか分からなくなる、ということです。つまり、喋りも衰えます。
 自分で言うのもなんですが、引きこもる前(15年以上前)は比較的話術には長けていたという自負があり、相手を飽きさせない喋りが出来ていました。しかし、現在はどういうことか、極度の人見知りで口下手です。
 昔はどのようにして会話をもたせていたのか、自分でも不思議なんですが、流暢に話す姿が全くイメージ出来ません。朧気にある記憶はもしかしたら想像の産物で、実は元々こういう人間だったのではないかと、最近では思うようになりました。面白い返しをしようと思っても、何も浮かんでこないので会話が本当に辛いです。
 

 こうなったのは、単に現実世界で会話をしていなかったからというだけでは無く、ネトゲ内の環境の変化のせいもあると思っています。
 昔は実際に声に出さないにしても、ネトゲ内のチャットで様々な人と会話を楽しみ、交流を深めていました。チャット自体が新鮮で、ある種一つのコンテンツだったのです。
 しかし、ネトゲ文化が成熟していくにつれ、他人との交流が煩わしく感じることも出てきました。*1 仲間内以外で交わす言葉といったら「こんばんは」や「よろしくお願いします」といった挨拶(定型文)くらいで、会話に頭を使うことが少なくなっていったのです。
 その結果、話しかけられても咄嗟に何を言えばいいのか分からなくなったり、混乱状態に陥り、自分からは何も話せなくなってしまったのではないか、と。頭の中のイメージをすぐに言語化出来ない、そんな状態でしょうか。

 声は時間が経てばすぐに出るようになりましたが、会話については致命的で、今もリハビリに苦しんでいます…。


当記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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*1:以前の記事で人との繋がりがネトゲ依存への要因であると書きましたが、それはきっかけとしての意味合いが大きく、ネトゲ人生においての末期には必ずしもそういった存在であるとは限りません