ネトゲ廃人の末路

ネットゲームにハマり15年以上引きこもった体験談

落ちてゆく

https://stop-netgame.hatenablog.com/entry/2018/06/09/042351

※初めての方は上の記事から順にお読みください。

 先日、ネットニュースで「ゲーム依存」を扱う記事を見かけました。

 

 

 その記事によると「ゲームの中でチームを組んだり、互いの成果を評価し合ったりする関係が、自分という存在が認められる唯一の場と感じてしまうようになり、ゲームをやめると自分の居場所がなくなる。」といった悩みを抱える人が大勢いるとのこと。その一文を読んだ時、私は(ネットゲームに没頭していた)当時の心境を思い出し、まさにその通りだと共感せざるを得ませんでした。

 その頃の生活といえば昼夜逆転しているのが普通になっていて、朝方までネットゲーム(以下、ネトゲ)をプレイし、眠くなったら寝て、夕方に起きる。そんな生活リズムでした。起床後すぐにパソコンの電源を入れたらそのままゲームにログイン。あとは食事や風呂、トイレ以外の時間は常にゲームといった感じで、毎日十時間以上はゲームに費やしていたと思います。そんな生活が十年以上続いていました。

 それだけゲームをプレイしていたのはゲーム自体が面白いからというだけではありません。勿論好きではありましたが、何年も続けているわけですから飽きも当然きます。しかし、現実の世界の自分と言えば夢も希望も無く、うだつの上がらない毎日で、どこか逃げ道が欲しかった。その鬱憤を晴らすかのようにネトゲ世界に入り浸っていったのです。

  そして、ゲームを続けていくうちにいつしかゲームの世界で自分を知らない人はいない、それくらい大きな存在になっていました。ネット上には友人もたくさん出来ました。現実の自分とは裏腹に多くの人からチヤホヤされヒーロー扱いされる毎日です。その居心地の良さから次第に現実よりネット上で過ごす時間のほうが多くなり、自分の居場所はここなんだと錯覚するようになっていきました。

 ネトゲ依存の人は誰しも「このままでは駄目だ」ということは頭の中では分かっているはずなんです。しかし、ネトゲの世界から離れてしまうということは自分を自分たらしめる唯一のモノ、アイデンティティーを失ってしまうということに他なりません。自分の価値が無くなってしまうことが恐ろしくて、耐えられなくて、逃げるように一切の思考を止め、ただひたすらネトゲの世界に深く深く潜り込み、もう戻ってはこれないところまできているのです。こうなると自分だけの力で抜け出すことは困難こうなってからでは遅いのです。


当記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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